MRI検査
MRI検査
MRI(magnetic resonance imaging)では磁場と電磁波を利用して体内の様子を画像化することができます。
様々な病巣を発見することができ、特に脳や骨盤腔の臓器、関節や軟骨の評価に優れています。痛みのある検査ではなく、またX線を使わないためX線被曝はありません。
MRアンギオグラフィー(MRA)では造影剤を使わずに、大きな血管に関する情報が得られます。
当院では、GEヘルスケア社のMRI「SIGNA Pioneer 3.0T」を2台設置しております。
3.0Tの高磁場で高精度の画像を撮像します。
ガントリの空間は70cmと広く、軽量なAIR™ Anterior Arrayコイルを使用しているため、患者様の負担が少なく検査を行うことが出来ます。
また、MRI検査時は大きな音がしますが、当院では検査時は患者様に音楽を流したヘッドホンを着けていただき、機器からの大きな音を緩和させています。
SIGNA Pioneer 3.0T
患者様負担の少ないエアコイルを使用
検査時間は概ね30分ほどです。部位によって多少前後しますので、お時間にはゆとりを持ってお越しください。
高磁場のため、体内に金属がある患者様の検査をお受けできない場合がございます。手術などで体内に金属がある場合は、事前に主治医の先生もしくはスタッフにご相談いただけますとスムーズなご案内が可能です。
MRI検査(主に造影検査)に伴う有害事象として以下のものが挙げられます。
当院ではこのような危険を避けるよう細心の注意を払うほか、万が一生じた場合にも最善の処置をいたしますが、事前に「絶対にない」とは言い切れないものとしてご理解ください。
(ア)造影剤投与による副反応:吐き気・かゆみ・発疹・動悸・頭痛(各約1%)、血圧低下・呼吸困難・意識障害(各約0.05%以下)、死亡(100万人に1人)があります。このような有害反応は多くの場合、注射後短時間で生じて短時間で収まりますが、極めてまれに数時間以上たってから起こる場合もあります。有害反応が起きた場合には、必要に応じて適切な処置を行いますので、万一上記のような症状が出た場合はすぐに申し出てください。
以前に造影検査や局所麻酔で副作用の経験がある方や気管支喘息や他アレルギーがある方は副作用の危険性が高いとされていますので、該当する方は必ず検査前に申し出てください。
(イ)重篤な腎障害のある方に腎性全身性線維症(Nephrogenic Systemic Fibrosis: NSF)の発症が報告されています。腎機能障害の可能性がある方は該当する方は申し出てください。
(ウ)撮影する部位によって、特殊な姿勢のまま15分から40分程度同じ体勢を保っていただくため、しびれや、器具との接触部位に一時的な痛みの症状が生じる場合があります。多くの場合、短時間で治りますが、万一上記の症状が続く場合には担当医(主治医)に申し出てください。